福岡県政 / マンガ解説 / 9月30日更新

「ワンヘルス」と
つけば、何でも
予算がつく。

人と動物と環境の健康。理念は立派。
でも、福岡で起きたのは——

理念を否定する人はいません。問題は、その名前で公園にも、展望台にも、カードゲームにも税金が流れたこと。森けんたろうがXで追い続けた111本のポストから、全体像をまとめました。

何が「ワンヘルス」の名前がついた県の事業。センター200億円、公園400億円など、森の集計で12事業・約748億円
誰が蔵内勇夫 前県議会議長が主導、服部知事が予算を承認、高島市長が市で推進宣言。県内60市町村すべてが宣言(第2幕)
いつから2020年に県条例。2023年に天神に事務所。2026年7月、県議会の金銭授受疑惑をきっかけに表に出た
いま8月に新規事業を凍結、蔵内氏は議員辞職。9月、知事「廃止を含めて見直す」。ただしセンター建設と天神の事務所は継続中(第6幕)
福岡市2025年7月に「福岡市ワンヘルス推進宣言」。森けんたろうは撤回を公約(第7幕)
3行で①ワンヘルスは「人・動物・環境の健康はひとつ」という考え方。
②福岡ではその名前で、公園・施設・事務所・海外視察に巨額の税金が使われた。
③疑惑で表に出て検証が始まった。ただし建設中の200億円は止まっていない。家賃 月200万円の天神のワンヘルスオフィスも継続中。

——「ワンヘルス」の意味を知っている県民は、わずか5%。

「お花をみんなで育てましょう。これもワンヘルス」。
知事がそう言うほど、言葉の範囲は広い。
何でもワンヘルスと呼べるなら—— 何にでも、予算がつく。

もりけんナイトで解説しました

▶ ワンヘルスとつけば何でも予算がつく⁉️|AIと政治ともりけんナイト

1
理念

「ワンヘルス」って、なに?

理念はいい。問題は「何にでも使える」こと!
1
服部誠太郎 福岡県知事お花をみんなで育てましょう。これもワンヘルス。

ワンヘルス(One Health)は、「人の健康・動物の健康・環境の健康はつながっている」という考え方。動物から人にうつる感染症の対策などで、世界的に使われる言葉です。福岡県は2020年、議員提案でワンヘルス推進基本条例をつくり、「福岡から全国・世界へ」と旗を振ってきました。

📘 ここが肝心

理念そのものを否定している人は、誰もいません。 問題は「理念」と「事業」の間です。人・動物・環境に関わることなら、花を育てるのも、森を歩くのも、公園をつくるのも「ワンヘルス」と呼べてしまう。定義が広すぎて、予算をつける基準がないのです。

知事自身、9月24日の県議会で、明確な基準なく関連予算を計上してきたことについて「県民に疑念」を招いたと釈明しています(西日本新聞)。

5%
意味を知る県民
60
市町村すべてが推進宣言
12,226社
「宣言」事業者
▶さらに詳しく:誰が、どこまで広げようとしたか

主導蔵内勇夫氏。1987年に県議初当選、以来10期40年。福岡県獣医師会会長、県議会議長、日本獣医師会会長を務め、2026年には世界獣医師会の会長に。獣医師としての臨床経験は1年3か月と本人の経歴にあります。

目標福岡から日本中・世界中に広げ、「パリ協定のような世界協定」をつくること。8月には、蔵内氏がネパールでワンヘルスの覚書(MOU)を結んだと語っています。県は「SDGsのゴール達成にワンヘルスが不可欠」と説明し、県議会だより(6月4日号)は“ワンヘルス一色”。高市首相も「国として取り組むべき課題」と述べたと紹介されています。

バッジ知事も県職員も「ワンヘルスバッジ」を胸に。新規事業を凍結した後も、知事はバッジをつけ続けていました。

2
推進役

誰が、推進しているのか

県と議会と市。旗振り役は、この3人。
2
蔵内勇夫 前県議会議長(8月・辞職前)ワンヘルスはすでに国策。世界に広げる。

旗を振ってきたのは、この3人です。ロゴマークの発表では、そろって1枚の写真に収まっています。

ワンヘルスのロゴマークを発表する蔵内勇夫・日本獣医師会会長(中央)、服部誠太郎知事(右)、高島宗一郎・福岡市長(左)=西日本新聞の記事画面より
ワンヘルスのロゴマークを発表する蔵内勇夫・日本獣医師会会長(中央)、服部誠太郎知事(右)、高島宗一郎・福岡市長(左)=西日本新聞の記事画面より Xで見る
「2026年のSDGs推進に不可欠な『ワンヘルス』」——高市総理の国会での言及を紹介するページ
「2026年のSDGs推進に不可欠な『ワンヘルス』」——高市総理の国会での言及を紹介するページ Xで見る
8月、ネパールで。蔵内氏「ワンヘルスに関するMOU(合意・覚書)を結ぶ事もできました」「まさしく天国の国だな」=テレビ報道の画面より
8月、ネパールで。蔵内氏「ワンヘルスに関するMOU(合意・覚書)を結ぶ事もできました」「まさしく天国の国だな」=テレビ報道の画面より Xで見る
古賀市も「ワンヘルス推進宣言」(2023年3月の新聞記事)。県内60市町村すべてが宣言
古賀市も「ワンヘルス推進宣言」(2023年3月の新聞記事)。県内60市町村すべてが宣言 Xで見る
🐾 主導した人
蔵内勇夫 前県議会議長

蔵内勇夫 前県議会議長

県議10期40年、日本獣医師会会長、2026年から世界獣医師会会長。天神の「ワンヘルス福岡オフィス」所長。「パリ協定のような世界協定」を目標に掲げた。8月に議長・議員を辞職。

🖊 予算を通した人
服部誠太郎 福岡県知事

服部誠太郎 福岡県知事

関連予算を承認してきた当事者。「SDGsと同じように息長く」「お花を育てるのもワンヘルス」。海外視察にも同行し、バッジをつけ続けた。9月に「廃止を含めて見直す」と言いつつ、県の動画では「ますます重要な理念」と発信を続ける(くわしく)。

🏛 市で宣言した人
高島宗一郎 福岡市長

高島宗一郎 福岡市長

2025年7月6日、市長名で「福岡市ワンヘルス推進宣言」。ロゴ発表にも並んだ。

📘 3人から、県全体・国へ
市町村福岡市を含む県内60市町村すべてが「ワンヘルス推進宣言」。
事業者「宣言事業者」の登録は4月に11,950件、7月には12,226社。
国高市総理が施政方針演説で「ワンヘルスの推進」に言及。「SDGs推進に不可欠」と紹介され、国の事業へ広がろうとしている。
政党推進の中心は自民党県議団。9月28日にも「理念は絶対間違っていない」(くわしく)。

森けんたろうは4月18日のポストでこう書いています——「SDGsの名の下で広がる、新たな税金の使い道。生活が苦しい今、これを私たちの税金でやる余裕が一体どこにあるのでしょうか」。

福岡市の推進宣言は、市長が出したもの。だから、市長が変われば撤回できます(くわしく)。

▶

動画で見る——地元テレビ局も検証しています。

▶ RKB毎日放送NEWS「3億円超のモニュメントも 知事が掲げる『ワンヘルス』とは?その成果は?県民にどれだけ浸透?」

3
お金

名前がつけば、予算がつく

名前をつけるだけで予算がつくなんて…!
3
ジャブジャブ…

森けんたろうが県の「事務事業評価書」などから拾い上げた、ワンヘルスの名前がつく事業です。施設・公園・事務所・イベントまで、合わせて12事業・約748億円。

何にいくらメモ
筑後広域公園の整備約400億円蔵内氏の地盤。公園内の九州芸文館21億円・龍のモニュメント約3.5億円を足すと約430億円
ワンヘルスセンター(みやま市)約200億円建設中、来年完成予定。ワンヘルス大学院大学と体験施設を併設。展示は10.4億円を入札なしで契約
ワンヘルスボンド(県債)100億円資金調達の枠
推進・教育(理解促進)年5億円テレビCMなど
西公園の展望台3億4,000万円194段の階段と6畳ほどの床
天神の事務所(FOF)3年で2億1,300万円蔵内氏が所長。家賃・人件費を県が負担
ワンヘルスの森1億5,000万円現地は看板が立っているだけ
認証マーク7,000万円農産物などに付けるマーク
ワンヘルスパーク6,000万円超来場1日1人、1年で閉園
カードゲーム3,500万円県の公募上限は803万円。運用費を含む累計
県の事務事業評価書から拾った、ワンヘルス関連事業の一覧(6月28日)
県の事務事業評価書から拾った、ワンヘルス関連事業の一覧(6月28日) Xで見る
海外視察47件・6億324万円。63%が「ワンヘルス」関連(9月3日)
海外視察47件・6億324万円。63%が「ワンヘルス」関連(9月3日) Xで見る
県議会と知事側、「2つの財布」を合わせた全体像
県議会と知事側、「2つの財布」を合わせた全体像 Xで見る
💡 200億円は、どのくらいのお金か

ワンヘルスセンター1棟の200億円は、福岡市の全小中学校の給食 2年2か月分。12事業の約748億円なら8年3か月分です(福岡市の学校給食費は年約90億円)。

なお、県が「ワンヘルス関連予算」と呼ぶのは2022年からの5年間で約58億円(RKB毎日放送)。748億円は、公園やセンターの整備費、ボンドまで含めて「ワンヘルスの名前で動いたお金」を森が集計した数字です。どこまでを含めるかで額は変わりますが、基準がないこと自体が問題です。

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現場

行ってみたら、看板と階段だった

税金で整備した結果が、これ⁉
4
森けんたろう(7月8日・ワンヘルスの森)整備費1億5千万円。実態は、看板が立っとるだけの森の脇道やった。

数字だけでは分からないので、森けんたろうは現地を歩きました。「ワンヘルスの森」は、ふつうの県民の森にワンヘルスの看板が立っているだけでした。

このときの現地ライブと写真は、第8幕にまとめています。

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森けんたろう(8月16日・西公園)なんこれ!ショボすぎやろ!

大濠公園の近く、森が小学生のころ遊んだ西公園に「ワンヘルス西公園 展望台」。194段の階段を上った先は、展望台とは呼べない6畳ほどの床。案内板も望遠鏡もありません。これで3億4,000万円——1段あたり175万円です。地元の自治会は3年にわたりバリアフリー化を求めましたが、却下されています。

▶ もりけんチャンネル「ワンヘルス西公園 展望台ライブ」

現地の写真(横にスライドできます)

ワンヘルスの森(整備費1億5,000万円)。ふつうの森の脇道でした
ワンヘルスの森(整備費1億5,000万円)。ふつうの森の脇道でした Xで見る
「ワンヘルスの森」の看板
「ワンヘルスの森」の看板 Xで見る
立っているのは、この看板だけ
立っているのは、この看板だけ Xで見る
森の中の「ワンヘルスチャレンジ」。色あわせ・つみ木・輪投げ・けん玉…1回300円
森の中の「ワンヘルスチャレンジ」。色あわせ・つみ木・輪投げ・けん玉…1回300円 Xで見る
西公園の展望台へ。194段の階段(3億4,000万円)
西公園の展望台へ。194段の階段(3億4,000万円) Xで見る
上った先は、6畳ほどの床。案内板も望遠鏡もなし
上った先は、6畳ほどの床。案内板も望遠鏡もなし Xで見る
下から見た展望台
下から見た展望台 Xで見る
筑後広域公園の龍のモニュメント(約4億円)
筑後広域公園の龍のモニュメント(約4億円) Xで見る
みやま市。田んぼの真ん中に建設中のワンヘルスセンター(約200億円)
みやま市。田んぼの真ん中に建設中のワンヘルスセンター(約200億円) Xで見る
センターの建設現場。来年完成予定
センターの建設現場。来年完成予定 Xで見る
「ワンヘルス専門職大学院大学」の設置をうたう県の看板=RKB毎日放送の報道画面より
「ワンヘルス専門職大学院大学」の設置をうたう県の看板=RKB毎日放送の報道画面より Xで見る
知事「(花を育てるのも)これもワンヘルスなんです」=同
知事「(花を育てるのも)これもワンヘルスなんです」=同 Xで見る
📘 センターの隣に、大学院大学とホテル

みやま市の200億円のセンターには、「ワンヘルス大学院大学」と「体験施設」が併設され、来年そろって完成する予定です。ワンヘルス教育の一環で修学旅行の誘致も計画されており、周辺ではホテルの建設も始まっています。

森の中には「ワンヘルスチャレンジ 1回300円」の看板。色あわせ、ブラインドウォーク、つみ木、けんすい、クイズ、輪投げ、けん玉——1億5,000万円の森で、です。

⚠️ すでに消えた施設もある

「ワンヘルスパーク」は、来場が1日1人ほどで、1年で閉園。県民の損失は1億円を超えました。龍のモニュメントの除幕式では、蔵内氏が「俺が作った」と歩み出て、知事が拍手していたと報じられています。

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流れ先

お金は、どこへ流れたか

お金の行き先は、ガラス張りにしよう。
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県の内部資料(2022年8月2日・西日本新聞が情報公開で入手)事務所賃料および管理費を県が全額負担することを求められている。

天神の一等地・アクロス福岡13階に、蔵内氏が所長を務める「FOF(アジア獣医師会連合ワンヘルス福岡オフィス)」があります。広さ約220㎡。家賃は県が管理会社と直接契約して支払い、開設から3年で約6,800万円。県職員も延べ5人を給与は県持ちで派遣しています。法人格のない任意団体への支援としては「異例の高額」(県幹部)です。

資料には「設置場所の候補としてアクロス福岡が指定されている」とも。翌月、知事のほうから蔵内氏に県負担を提案した記録も残っています。要求を丸のみした形です。

📘 ほかにも、こんな流れ方
事務所家賃だけでなく事業費・人件費を足すと、FOFには3年で2億1,300万円(県の事務事業評価書を森が集計)。
海外視察県の海外視察47件・6億324万円のうち63%が「ワンヘルス」関連。タイ視察では、言葉も話せない同行者に「コーディネーター」として日当約50万円。
契約センターの展示は総額約10億4,000万円。最初の684万円だけ公募で、あとの設計・制作は入札なしの特命随意契約。県の理由は「テーマに独自性」。
公園筑後広域公園の指定管理者グループに、蔵内氏の事務所の元秘書が代表の会社。管理料は年約4.9億円。
パーティ蔵内氏の世界獣医師会会長就任パーティは入場料2万円・約2,000人。主催はワンヘルス福岡オフィス。
▶さらに詳しく:調べ始めたら、サイトが消えた

7月6日「福岡ワンヘルス協議会」のサイトが丸ごと削除。載っていた電話番号にかけると獣医師会につながり、案内された番号はFOFにつながりました。

7月7日関連法人「ワンヘルス・クリエイツ」も消え、形を変えて「ワンヘルス・ワンライフ」に。宣言事業者のサイト登録754社のうち51社は閲覧不可でした(一覧は次のコマ)。

カードワンヘルスを学ぶカードゲームは、キットの販売なし。県公認ファシリテーター13人だけが実施できます。

蔵内氏の世界獣医師会会長 就任パーティ(6月8日)。入場料2万円
蔵内氏の世界獣医師会会長 就任パーティ(6月8日)。入場料2万円 Xで見る
会場には2,000人近く。飲食の提供はなし
会場には2,000人近く。飲食の提供はなし Xで見る
主催は「ワンヘルス福岡オフィス」
主催は「ワンヘルス福岡オフィス」 Xで見る
会場の蔵内勇夫氏(6月8日)
会場の蔵内勇夫氏(6月8日) Xで見る
入場料2万円のお土産は“ワンヘルスビール”。缶の絵柄には…
入場料2万円のお土産は“ワンヘルスビール”。缶の絵柄には… Xで見る
7
森けんたろう(6月28日・X)ワンヘルス教育を行えば、幼稚園から大学まで、補助金が上乗せされます。——すべて、税金です。

お金は学校にも流れています。県の事務事業評価書には、私立高校向けに「ワンヘルス教育推進加算」を新設し、ワンヘルス教育をする学校に補助金を上乗せする、と書かれています。

県の事務事業評価書「私立高等学校ワンヘルス教育推進事業」。専門家の派遣元に獣医師会とワン・ヘルス・クリエイツ。「ワンヘルス教育推進加算」を新設
県の事務事業評価書「私立高等学校ワンヘルス教育推進事業」。専門家の派遣元に獣医師会とワン・ヘルス・クリエイツ。「ワンヘルス教育推進加算」を新設 画像を拡大・Xで見る
「大学におけるワンヘルス教育推進事業」。授業動画を作り、県内の大学に導入を広げる
「大学におけるワンヘルス教育推進事業」。授業動画を作り、県内の大学に導入を広げる 画像を拡大・Xで見る
私立幼稚園の補助金にも「ワンヘルスに関係する取組を行う幼稚園に、既存の加算に上乗せして補助を行うことを検討」
私立幼稚園の補助金にも「ワンヘルスに関係する取組を行う幼稚園に、既存の加算に上乗せして補助を行うことを検討」 画像を拡大・Xで見る
ワン・ヘルス・クリエイツの公式インスタより。「ワンヘルスの森」の「ワンヘルスルート」
ワン・ヘルス・クリエイツの公式インスタより。「ワンヘルスの森」の「ワンヘルスルート」 画像を拡大・Xで見る
同インスタより。「自然のありさまさえもワンヘルス。」
同インスタより。「自然のありさまさえもワンヘルス。」 画像を拡大・Xで見る
同インスタより。「地産地消、これも立派なワンヘルス。」
同インスタより。「地産地消、これも立派なワンヘルス。」 画像を拡大・Xで見る
📘 幼稚園から大学まで
高校私立高校に専門家を派遣し、実践する学校には経常費補助に「ワンヘルス教育推進加算」を上乗せ(令和5年度〜)。
派遣元専門家として名前が挙がるのは、県獣医師会の副会長、大学教授、そして一般社団法人ワン・ヘルス・クリエイツの代表。評価書の図では、県が獣医師会にセミナー講師を依頼し、専門家を派遣する流れ。
大学ワンヘルスの授業動画を作り、県内の大学に導入を広げる事業(令和6年度〜)。
幼稚園令和8年度から、ワンヘルスに取り組む幼稚園に既存の加算に上乗せして補助することを検討。

ワン・ヘルス・クリエイツは筑後市の団体で、公式インスタには「自然のありさまさえもワンヘルス」「地産地消、これも立派なワンヘルス」。そのサイトは7月には見られなくなっていました(次のコマ)。

補助金を上乗せする → 学校が授業をする → 講師は推進団体から来る。広める側にお金が回る仕組みが、教育の中にも作られています。

8
森けんたろう(7月7日・X)ワンヘルス事業者、51社が閲覧不可に。…ワンヘルスどげんしたと⁉️

県は「ワンヘルス宣言事業者は12,226社」と数を誇ってきました。では、その中身は。森けんたろうは県の検索サイトに載る事業者を1社ずつ全部調べました(2026年7月6日)。

754社
サイト登録のある事業者(全数調査)
51社
閲覧できない(約7%)
27/24
サイト消失/ドメイン消失
閲覧不可サイト一覧①「サイト消失」27社。先頭の2つ(黄色)は、推進団体そのもの
閲覧不可サイト一覧①「サイト消失」27社。先頭の2つ(黄色)は、推進団体そのもの 画像を拡大・Xで見る
閲覧不可サイト一覧②「ドメイン消失」24社
閲覧不可サイト一覧②「ドメイン消失」24社 画像を拡大・Xで見る
⚠️ 消えていたのは、推進団体そのもの

一覧の先頭の2つは、一般社団法人ワン・ヘルス・クリエイツ(筑後市)と福岡ワンヘルス協議会(福岡市中央区薬院)。旗を振る側のサイトが、見られなくなっていました。協議会の電話番号にかけると獣医師会に、案内された番号はFOFにつながります。

残りは一般の企業・学校・医療法人など。登録したまま、サイトもドメインも無くなっている事業者が7%ある、ということです。「12,226社」という数字は、中身を確かめずに積み上げた数でした。

▶さらに詳しく:51社の一覧

調べ方福岡県ワンヘルス宣言事業者検索サイトに掲載の1,387社のうち、Webサイトの登録がある754社を全数調査(2026年7月6日)。県の検索サイト

サイト消失27社——ドメインはあるが、ページ削除(404)・証明書エラー・アクセス制限(401/403)・サーバー停止などで見られないもの。(※)の2社は認証画面が出て自動判定できないため参考掲載。

  1. 一般社団法人ワン・ヘルス・クリエイツ
  2. 福岡ワンヘルス協議会
  3. 福高総合技術コンサルタント株式会社
  4. FoRest Gym(※)
  5. 株式会社東海レジャー
  6. なぎ犬猫ワクチン往診所
  7. 實崎ウィード・プリベント
  8. 株式会社ケイ・イー・エス
  9. 株式会社須崎ふとん店
  10. 株式会社クロキ
  11. 福岡第一高等学校
  12. 第一薬科大学付属高等学校
  13. 医療法人信和会
  14. 株式会社 徳柴
  15. 株式会社NA
  16. 松山建設株式会社
  17. 株式会社 県南交通バス
  18. 株式会社日本プロテック
  19. PUG BAGEL Works(※)
  20. 株式会社福岡電設
  21. 株式会社カトウ
  22. Sus Vet(サステナブル合同会社)
  23. 株式会社 キワミカンパニー
  24. 有限会社 辰巳工務店
  25. アイギスセキュリティ株式会社
  26. 株式会社道の駅みやま
  27. 株式会社西日本チップセンター

ドメイン消失24社——ドメイン自体が失効・消滅し、「サーバーが見つかりません」となるもの。

  1. 株式会社ライフナビコネクト
  2. (株)ビスネット
  3. 株式会社日旅九州エンタプライズ
  4. 里沙の店
  5. 株式会社mahalo
  6. 株式会社 新々 お出汁や 一伝
  7. 社会福祉法人 学正会
  8. 株式会社パーソン・サポート絆
  9. 株式会社LinkTH
  10. 大石英治製茶
  11. 株式会社 OKAWOOD
  12. まぁちゃんファーム株式会社
  13. ニコニコハート株式会社
  14. 西鉄シー・イー・コンサルタント株式会社
  15. 株式会社日本訪問看護センター
  16. ミニラボ
  17. 株式会社CAT
  18. long asia 合同会社
  19. 一般財団法人 少林寺拳法連盟
  20. 株式会社 池間組
  21. 株式会社水摩組
  22. 安達建設株式会社
  23. 株式会社 相互建設産業
  24. 有限会社 相良建設工業

※ 2026年7月6日時点の調査結果です。その後、復旧・移転している場合があります。各事業者を批判する趣旨ではなく、県が数えている「宣言事業者」の登録の実態を示すものです。URL・所在地は画像の一覧をご覧ください。

6
その後

「凍結」しても、止まらない

凍結しても、200億円の建設は止まってない!
9
服部知事(9月18日・県議会)県民の皆様に十分に説明できない事業については、廃止を含めて見直す考えであります。

7月、県議会の金銭授受疑惑(議長・副議長ポストをめぐる「カツアゲ」)が表に出て、ワンヘルスにも目が向きました。8月、知事は新規事業の凍結を表明。ところが——

📘 8月〜9月の動き
8/13知事が未着手の事業を凍結。蔵内氏は「早期再開」を知事に求める。
8/1410月の「ワンヘルスの森ツアー」は「四王寺県民の森ツアー」に名前を変えて決行。2泊3日・食事宿泊つき、参加者に現金33,000円。
8/21凍結した事業費は計約1億2,840万円。建設中のセンター200億円、ボンド100億円は対象外。
8/25蔵内氏が議員辞職。知事はセンターの名称変更を検討、みやま市長は「名前を残して」と要望。
9/17西日本新聞が「展示10.4億円の特命随意契約」「FOF経費丸抱え」を報道。宮若市議会は県運営の適正化を求める意見書を可決。
9/18知事「廃止を含めて見直す」。県の行政改革審議会が必要性と妥当性を検証中。
9/25知事が給与3か月分の全額カットを表明。一般質問でワンヘルスを取り上げた県議は、6月の3人から10人超に。
9/28自民党県議団の秋田章二議員「ワンヘルスの理念は絶対間違っていない」「金がかかりすぎるだけで縮小・中止は大問題」。審議会にワンヘルスの専門家がいないことを問題視。
凍結後も募集が続いた「森林浴ツアー」。2泊3日・食事宿泊つき、現金33,000円
凍結後も募集が続いた「森林浴ツアー」。2泊3日・食事宿泊つき、現金33,000円 Xで見る
県の募集ページ。「ワンヘルスの森で散歩するだけ」
県の募集ページ。「ワンヘルスの森で散歩するだけ」 Xで見る
9月28日 自民党・秋田県議「ワンヘルスの理念は間違っていない」(RKBの報道を引用したポスト)
9月28日 自民党・秋田県議「ワンヘルスの理念は間違っていない」(RKBの報道を引用したポスト) Xで見る
「森林浴の効果測定」1,400万円の公募(8月22日)
「森林浴の効果測定」1,400万円の公募(8月22日) Xで見る
💡 いま、どうなっているか(9月30日時点)
🧊 止まったもの

未着手の新規事業だけ

凍結は約1億2,840万円分。蔵内氏は議員を辞め、知事は「廃止を含めて見直す」と答弁。検証は審議会に委ねられた。

🏗 止まっていないもの

センター200億円は建設中

ボンド100億円、天神の事務所の家賃、名前を変えたツアーも継続。「名前を変えて残す」動きが出ている。

🗣 押し返す声

「理念は間違っていない」

自民党県議団からは、検証そのものへの懸念。理念を盾にすると、個々の事業の費用対効果を問えなくなる。

森けんたろうの見方はこうです——検証に「ワンヘルスの専門家」が要る、というのは「推進してきた身内に審査させろ」と同じ。必要なのは、事業評価と費用対効果の専門家です。

10
服部知事(県公式の知事メッセージ動画「ワンヘルス施策について」)福岡県からワンヘルスを広げていきたいと考えました。

「廃止を含めて見直す」と答弁する一方で、県はワンヘルスの必要性を、いまも発信し続けています。県のホームページ「福岡県庁は変わります〜改革の地図〜」には、知事自身が語る動画が載っています。

▶ 【福岡県公式】ふくおかインターネットテレビ「福岡県庁は変わります(ワンヘルス施策について)」

🗣 議会では

「県民に十分に説明できない事業は、廃止を含めて見直す」「聖域なく見直します」

📺 県のHP・動画では

「ワンヘルスは…ますます重要な理念であると確信しています」「福岡は日本の中でも先頭に立って向き合わなければならない」

⚠️ 動画で語られたこと、語られなかったこと
語った動画の約7割は、ワンヘルスとは何か、なぜ福岡でやるのかの説明。「すべてはつながり、すべてはかえってくる」。
語った予算が膨らんだ理由は「知名度を高めるために、幅広い事業に『ワンヘルス』という冠をつけてきた」。例に挙げたのは、イノシシの防護柵と、古い研究所の建て替え。
語らず400億円の公園、200億円のセンター、3億4,000万円の展望台、天神の事務所には一言も触れていない。
語らず主導した蔵内氏の名前は、一度も出てこない。森けんたろうは8月31日、「肝心の『蔵内』の二文字がない。そこを書かない検証は、検証じゃない」と指摘。

「冠をつけてきた」は、知事自身が「名前をつければ予算がつく」状態だったと認めたということです。それでも結論は「理念は重要」のまま。森けんたろうは9月2日にこう書いています——「“変わらない”福岡県政。ワンヘルスの必要性を訴え続ける」。

7
福岡市

市の宣言は、市長の判断で撤回できる

宣言は撤回。福岡市から、ゼロに戻そう!
11
森けんたろう(9月18日・出馬会見)福岡市も「ワンヘルス推進宣言」をしています。私はこれを、いったん撤回します。

これは県だけの話ではありません。福岡市は2025年7月6日、高島市長の名前で「福岡市ワンヘルス推進宣言」を出しています。条例でも議会の議決でもないので、市長の判断ひとつで撤回できます。

⚠️ 次の市長は、これを引き継ぐのか

森けんたろうは9月27日、Xにこう書きました——「自民党の新利権『ワンヘルス』をつぶせ。私は1年以上前から訴えてきました。自民党が選対本部を担う『無所属』の方は、これを継承するのでしょうか。利権にもしがらみにも縛られないリーダーへの交代が必要です」。

宣言を出した市長は退きます。続けるのか、撤回するのか——11月の市長選で問われる点です。

📘 森けんたろうが市でやること
撤回福岡市ワンヘルス推進宣言を撤回する。
検証ワンヘルスの名目で市からどれだけ公金が出たかを徹底検証。市の支出分は全面停止。
公開海外視察や業務委託の内訳・発注先を公開し、市政をガラス張りに。
還元無駄遣いをゼロにして減税へ。県には全廃を求める。

森けんたろうの政策(腐敗ゼロ)を見る →

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記録

森けんたろうは、何を言ってきたか

疑惑が出る1年近く前から、言ってきた!
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森けんたろう(2025年8月20日・最初のポスト)…ぶっつぶさんといかん💢

「ワンヘルスの取り組みはSDGsと同じように息長く」という知事の発言に、森が最初に噛みついたのは2025年8月。疑惑が報じられる1年近く前です。以来、Xでワンヘルスに触れたポストは111本、いいねは合計428,401。

森けんたろうの2025年8月20日のポスト
2025年8月20日のポスト。知事の「息長く取り組む」に「…ぶっつぶさんといかん💢」。9月27日のポストで再掲(Xで見る)
Xニュース 森けんたろう氏が支持拡大 ワンヘルス批判
9月28日、Xの「ニュース」欄(投稿をAIが要約する機能)に「福岡市長選 森けんたろう氏が支持拡大 ワンヘルス批判」。Xで見る
📘 月ごとの本数(2026年)
4月5
5月6
6月16
7月26
8月25
9月32

4月に「100億円超の税金」、6月に「関連事業まとめ」、7月に現地視察、8月に「凍結されていません」、9月に海外視察との関係と市長選の公約へ。調べる → 現場に行く → 数字にする → 公約にする、の順で積み上げています。

現場に行き、潜入し、自分の目で確かめてきました(横にスライドできます)

7月8日 「ワンヘルスの森」に潜入。整備費1億5,000万円の現場で見つけたのは、この看板
7月8日 「ワンヘルスの森」に潜入。整備費1億5,000万円の現場で見つけたのは、この看板 Xで見る
森の中を歩いて確認。ふつうの県民の森の脇道でした
森の中を歩いて確認。ふつうの県民の森の脇道でした Xで見る
森の中で見つけた「ワンヘルスチャレンジ 1回300円」。…どげんする⁉️
森の中で見つけた「ワンヘルスチャレンジ 1回300円」。…どげんする⁉️ Xで見る
6月8日 蔵内氏の世界獣医師会会長 就任パーティに潜入。入場料2万円、約2,000人
6月8日 蔵内氏の世界獣医師会会長 就任パーティに潜入。入場料2万円、約2,000人 Xで見る
会場の壁一面に貼られた祝電
会場の壁一面に貼られた祝電 Xで見る
飲食の提供はなく、1〜2時間の講演のみ。主催はワンヘルス福岡オフィス
飲食の提供はなく、1〜2時間の講演のみ。主催はワンヘルス福岡オフィス Xで見る
入場料2万円のお土産は“ワンヘルスビール”。缶の絵柄には…
入場料2万円のお土産は“ワンヘルスビール”。缶の絵柄には… Xで見る
8月16日 西公園の展望台を視察。194段を自分の足で上る
8月16日 西公園の展望台を視察。194段を自分の足で上る Xで見る
上った先は6畳ほどの床。「なんこれ!ショボすぎやろ!」
上った先は6畳ほどの床。「なんこれ!ショボすぎやろ!」 Xで見る
8月22日 みやま市のワンヘルスセンター建設現場へ
8月22日 みやま市のワンヘルスセンター建設現場へ Xで見る

▶ もりけんチャンネル「ワンヘルスの森 ついに潜入!」(7月8日・現地からのライブ)

▶ もりけんチャンネル「服部知事、蔵内議長に取材を申し込みました」——政党からの取材申し込みは初めて、とのこと

▶ 三枝玄太郎チャンネル「日本保守党・森健太郎氏が追及した福岡県政の底知れぬ闇とは?」(7月15日公開)

💡 反響の大きかったポスト
▶さらに詳しく:全111本の一覧(新しい順)
💡
わたしたちの教訓

「いい言葉」ほど、中身を見る

いい言葉ほど、中身を見る。だから、腐敗ゼロ!
1

「理念」と「事業」を分けて見る

理念が正しくても、400億円の公園や3億円の展望台が正しいとは限りません。何に、いくら、誰に払ったか。見るのはそこです。

2

名前が変わっても、中身を追う

「ワンヘルスの森ツアー」は「県民の森ツアー」に。センターも改名を検討中。看板を掛け替えただけなら、お金の流れは同じです。

3

市のことは、市で決められる

福岡市の推進宣言は市長の判断で撤回でき、市の支出は市で検証できます。県の結論を待つ必要はありません。

私は、無駄な支出を
ゼロから見直し、
減税へと結びつけます。
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政治をゼロから作り直し、
福岡市民を豊かに!